仲卸業者の役割をまとめると、大きく2つになります。
<食材の評価>
競りで卸売業者から食材を買い受ける
<食材の分荷>
食材を小分けにして、小売業者や飲食店などに販売する
仲卸業者は、競りで卸売業者から食材を買い受けます。
競りは最も高い値段をつけた人が買い受けるというシステムなので、食材の価格の決定は私たち買い手側、つまり仲卸業者に委ねられます。
言い換えると、仲卸業者が食材を評価し、価格を決めているということです。
評価するには食材の品質や鮮度を判断するのはもちろんのこと、常に変化する生産と消費量のトレンドも予め把握しておく必要があります。
そうしなければ、適正な価格で買い受けることができないからです。
生産者から食材を集荷する卸売業者は、小ロットでの販売を行わないので私たち仲卸業者が小ロットでの小口販売を行います。
野菜などの青果物も同様に、ケース単位で取引された野菜を、仲卸業者が飲食店や八百屋さんなどの小売店のニーズに合わせ小分けにして販売します。
またスーパーに並ぶにんじんやジャガイモなどの野菜は袋詰めされていますが、これも仲卸業者が行っています。
各地の港に水揚げされた水産物が各市場に向けて出荷されます。
全国各地から出荷された水産物が、大量に市場に到着。
到着した大量の魚介類は、数社の卸売業者が受け取り、市場内の卸売場に並べられます。
卸売業者のせり人の呼びかけに応じて仲卸業者などの買い手が指で値段を示していき、一番高い値段をつけた人がその品物を買うことができます。
仲卸業者は、競りで買った大量の魚介類を、市場内にある自分たちの店に運びこみ、市場に買付に来ている人(買出人)向けに、買いやすい量や大きさに小分けして店頭に並べます。
仲卸業者により、必要な分だけの魚介類が店舗まで配達されます。
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